読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

@hitoshi annex on hatena

@hitoshi annexがはてなに引っ越してきましたよ

新サービス「トレタ」を正式リリースしました

f:id:hitoshin:20131202141406p:plain
本日、株式会社トレタから新しいサービス「トレタ」のアプリがリリースされました。iOS7以降を搭載しているiPad専用のアプリとして、AppStoreで配布を開始しております。弊社サイトでユーザー登録のうえアプリをDLいただければ、一ヶ月間は無料で試用が可能となっておりますので、是非お試しください。
と言いながら、実はこのアプリは飲食店向けのサービスとなっており、一般のエンドユーザーさんが入手されても全く役には立たないかと思います。「ミイルの次になにやるの?」と楽しみにしていただいた方、本当に申し訳ありません。せめて、ぜひお知り合いのお店にご紹介いただければ幸いです。(^^)
 
 
◆トレタは予約のサービスです
ミイルはエンドユーザーさん向けのサービスでしたが、今回は100%ピュアなBtoBサービスとして企画・開発を行ってきました。対象はもちろん飲食店です。
動機は極めて単純です。僕自身が豚組を初めとした飲食店で長く現場に立ってきて、そこで多くの非効率や課題を目の当たりにしてきたからです。その時に抱いた問題意識やフラストレーションは、Twitterで豚組が取り上げられた時期も、ミイルを手掛けていた頃も決して消えることはなく、ずっとずっと僕の中で燻っていました。そして数年の構想期間を経て、自らそれを解決することに挑戦したのがトレタなのです。
トレタが解決を目指す課題。それは「予約」です。
 
 
◆予約の何が問題なのか
豚組も含め、飲食店での予約管理は紙の台帳を使っているところがほとんどです。
しかし、紙で管理をしている限り、そこには常に人為的なミスが付きものです。書き間違い。聞き間違い。勘違い。記入漏れ。字がきたなくて読めない、などなど。
予約は、お店にとって最も重要な情報です。ここでミスがあったらそのお客様は二度とお店に来てくれなくなるくらい重要なのに、その管理がこんなにミスの起きやすい状態のまま放置されていてよいのでしょうか?
実際、僕も豚組では何度も背筋の凍るような失敗をしました。接待でご予約したお客様が来店したのに、台帳にその予約が見つからない。慌てて別の席を用意しようにも、満席のためにどの席にもご案内できない。目の前にいるお客様は不安げにこちらの対応を待ちながら、その目はやがて不安から怒りに変わっていく。
そんな経験を何度もして、そして感じたことは「こんな体験は二度としたくない」そして「こういうトラブルが飲食業界の至る所で毎日繰り返されているのは、あまりに不幸なんじゃないか?」ということです。
一方で、時代はまさにウェブ予約の本格的普及期に入ろうとしていて、予約にまつわる現場の手間は爆発的に増加しようとしています(皆さんは知らないかもしれませんが、紙台帳のままウェブ予約に対応しようとすると、現場ではすごく手間がかかるんですよ)。これをこのまま放置しておけば、僕のあの恐怖体験は、これからますますあちこちのお店で激増していくことになりかねない。
やるなら今しかない。これを今解決しないことには、本来は可能性に満ちた「ウェブ予約」が、逆にお店もお客様も不幸にする鬼っ子になってしまうかもしれない。
それが、僕らがこのサービスを手がけることにした一番根っこの動機です。
 
 
◆なぜ僕らがそれを作るのか
でも、すでに世の中には予約管理のASP的サービスはいくつもあります。なぜそれらではダメなのか。なぜ僕らがそれをやらなければいけないのか。どうして豚組でもそういう既存のサービスを導入せずに、今からわざわざ自分でそれを作ろうとしているのか。
それは一言でいえば「現場にとって理想的なものが必要」だと思ったからです。
残念なことに、既存のあらゆる飲食店向けの業務ツールは、現場を知らない人たちが作っていることがほとんどです。現場にどういう人たちがいるかを知り、彼らと思いを共有し、現場のオペレーションを肌で理解し、そこに何十年も横たわっている根本的な問題を正しいアプローチで解決すること。それができているベンダーさんはほとんどいないのが現状です。
そんな現場を知らないベンダーさんたちが考える「合理性」は、必ずしも現場にとっても合理的とは限りません。そんなシステムが導入されてしまったら、結局のところ、ベンダーの現場に対する不理解を、回り回ってそれを日々利用する現場の人たちが尻ぬぐいすることにしかなりません。
だから、僕たちが「そうでないもの」を作ろうと思いました。現場を知っている人が作れば、システムって本来はこういうカタチになるはずでしょ?というものを徹底して追求してみよう。いわば、飲食店の作る、飲食店のための業務ツール。それを誰もやってくれないならば自分たちでやってみようというわけです。
 
 
◆トレタは何を目指すのか
そういうわけで、トレタはまずは飲食店の予約周りの問題をまるっと解決するサービスを目指します。
最初に実現するのは、電話もウェブもツイッターもメールも含め、全ての予約が一元管理できる「予約管理のインフラ」と、それを裏側で支える「顧客管理DB」です。
まずは大手から個人店に至るまで、ありとあらゆる規模/業態のお店で、予約のミスやトラブルを徹底的に追放する機能を提供します。たとえば、予約の対応を録音したり、手書き機能やカメラ機能によってメモを一元管理したり、SMSを使って予約の確認ができたり。そのほかにも配席を劇的に効率化する様々な機能によって、たとえウェブ予約を扱わない店舗でも、トレタの導入によって予約の現場は劇的に改善するはずです。予約管理ASPは他にもあれど、iPadのネイティブアプリで提供しているのはトレタだけです。ネイティブならではの使い勝手や機能で、全てのお店にテクノロジーの恩恵を届けたいと思います。
 
こうして諸問題を解決したその次のステップでは、「サービスの向上を実現するプラットフォーム」を実現します。たとえば、あるレストランを一人の中村仁という人間が予約したならば、それが電話経由だろうがウェブ経由だろうがツイッター経由だろうが、それを全て同一人物からの予約だと認識し、いつもの要望や好みをきちんと正しく提供できるようにすること。初回来店のお客様と二回目来店の方をきちんと見分けて、それぞれのお客様に対してふさわしい対応ができるようにすること。初来店のお客様にクーポン特典をだすことばかりに予算を使わずに、常連さまなどに対してもっときちんと還元できるような仕組みを提供すること。
こういった「お店の魅力を高める活動を裏側で支えるツール」を作ることで元気で個性的なお店が増え、結果として食文化がもっともっと豊かになっていくこと。それこそが、トレタのミッションであると考えています。
 
 
◆トレタは他の業務系ツールとなにが違うのか
トレタの最大の強みであり、競合他社に対する最大の差別化は、その「使い勝手」にあると考えています。これまでの開発の数ヶ月間は、その大半が「使い勝手の向上」に費やされてきたといっても過言ではありません。他社が軒並みブラウザベースのマルチプラットフォームを売りにしているのを尻目に、あくまでもiPad専用のネイティブアプリにこだわって開発をしてきたのも、まさに極限まで使い勝手を高めるため、その一点のためでした。
実際、競合する他社と比べれば、トレタは「機能の豊富さ」ではかないません。他社ではできる多くのことが、現在のトレタではできません。
しかしそれでも、サービスリリース前から、他社からトレタに乗り換えを決めてくれるお店や、今までこの手のツールに全く手を出していなかったお店での採用ケースがどんどん増えてきているのは、まさに僕らの考えが現場の皆さんに受け入れられている証拠なのだろうと思っています。「どんなに高機能でも、使いこなせなかったら意味ないからねー」そんな声に本当に元気づけられてきて、今日の僕らがあります。
 
実はすでに豚組しゃぶ庵では先行的にトレタが実戦投入されており、導入から今日で約二週間が経つのですが、社長の国吉から「実は、事前に現場担当者に全くトレーニングの時間を与えることができないまま、いきなり12月の繁忙期でありながらトレタを本格稼働させてしまったのですが、3〜4件の予約をこなすだけで、あっという間に全員がトレタを使えるようになってしまいました。正直驚きました」という感想をもらいました。
その無謀な導入プロセスの是非はさておきw、そう、その導入へのハードルの低さと、習熟への距離の短さこそが、トレタの目指したものなのです。
 
僕らは、トレタ開発にあたり「BtoBのツールにこそユーザーエクスペリエンスが重要なのだ」という方針を掲げています。ビジネスの現場で使うツールだからこそ、その使い勝手の善し悪しは全てコストになって跳ね返ってくるのです。使いづらければ、それはすべて教育コストやオペレーションコストという形で導入企業がその費用を負担することになってしまいます。
だからこそ、僕らはUIの設計に一番の時間と手間をかけ、コンシューマーアプリ以上に使いやすい業務アプリを作ろうと努力してきました。
いまこうして、多くの飲食店の方々に「こういうのを待ってたんですよ!」と言ってもらえるアプリとしてリリースできたことを、iOSエンジニアのCHEEBOWさん、デザイナーの山本麻美さん、サーバーサイドの沢田さん、エアフロントの飯塚さん、加速装置の浅利さん、CTOの増井さんに深く深く感謝したいと思います。
みんなのおかげで、飲食店向けの業務ツールとしての新しいスタンダードみたいなものを提案できたんじゃないかな!
f:id:hitoshin:20131217134648j:plain
 
 
◆これからが本番です
おかげさまでトレタはとても順調なスタートが切れました。それは開発だけでなく、マーケの竹内さん・小林さん・いしたにさんワンパクの山口さん&近藤さんのがんばりのおかげでもあります。管理部門を一人で丸ごと仕切ってくれている吉島さん。そしてリリース前にも関わらずテレアポから飛び込みまでを積極的にこなしてくれている営業の鈴木さんと油田さんと三田さんのおかげで、すでに多くのお客様にも恵まれています。
早い時期に投資を決めていただいた磯崎さんと曽我さんも、これまで不安も大きかったと思いますが、じっと信じて任せていただいてありがとうございました。
今日こうしてサービスがスタートできたのは、トレタに関わるみんな一人一人の献身的な協力があったからだと思っています。本当にありがとうございました。
 
来年には、また強力なメンバーの加入も決まっています。
これからは競合との競争もどんどん激しくなると思いますが、それに負けず、自分たちの理想を追求して前へ前へ進んでいきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします!