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【トレタ】増資と取締役新任のご報告

久しくブログを更新していなくてすみません。語りたいことは山ほどあるのですが、どこまで語っていいのか悪いのかを考えたら、書けなくなっておりましたw
 
ということでようやく一件ご報告です。
 
株式会社トレタは、6月25日にWiL, LLCが運営するファンドを引受先とする第三者割当増資を実施いたしました。出資金額は2億円(株式シェアは非公開)となっております。
併せて、7月1日より元GMOペパボ株式会社取締役の吉田健吾を取締役COOとして迎え、体制の強化を図ることと致しました。
 
ありがたいことに、記事でも取り上げていただいております。
予約台帳サービスのトレタがWiLから2億円を調達、元ペパボ常務取締役の吉田氏がCOOとして参加 (THE BRIDGE)
 
 
【今回の増資の目的】
おかげさまで、トレタは昨年12月のリリース以来、半年で1,000店舗を超えるお客様から受注をいただくなど、順調に加盟店を獲得しています。
 
今までのトレタで、僕はある種の危機感を感じていました。それは「サービスの勢いに僕らが負けている」ことです。時には、サービスそのものが意思を持ち、その意思で勝手に動き出そうとしているかのような錯覚に陥ることすらありました。
そこで、サービスの勢いに負けない、むしろサービスを手なづけることのできるようなチームを作ることが、今のトレタの最大の課題となっています。
 
また、僕たちの事業のゴールを考えたとき、今のスピードでは全く心許ないのも事実です。競争の激しいこの業界で生き残るためにも、またトレタというサービスの特性を考えても、いかに早く普及させるかが鍵になることは間違いありません。
そのためには、優秀な人材を多く獲得し、どんな競合にも負けないスピードとクオリティで事業展開を進めていく必要があります。
 
まずは、今の僕たちの競争力の源泉であるデザインと開発をもっともっと強化します。優秀なデザイナーさんとエンジニアさんをしっかり採用して、今まで以上のスピードと品質でサービスの開発を進めていきたいと思っています。
気づけば、僕らのサービスは競合さんからもパクられるようになりました。一面では「イラッ」とすることもあるのですが、それは裏を返せば、僕らが「パイオニア」になっているということの証でもあるのですよね。だから、パイオニアであることの誇りを持って、前に進んでいきたいと思います。
 
そして、その開発陣が作り上げた商品の魅力を世に伝え、普及していくための営業やマーケティングの存在も欠かせません。どんなにプロダクトやサービスが優れていても、普及しなければ僕らの目指す世界を実現することはできないのですから。僕らのゴールにたどり着くには、「普及」をミッションとしたチームを整備することも急務となっています。
 
そんなわけで、今回の増資の目的はシンプルにただ一点。人を採用し、強くて面白いチームを作ることです。
 
 
【なぜ引受先としてWiLさんを選んだのか】
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今回の増資に当たって、どんな投資家さんから出資を受け入れるか。
僕たちはいくつかのルールを設けることにしました。僕らは過去にも何度か投資家さんたちから出資を受けた経験がありますが、そのときに失敗したこと、うまくいったことを踏まえて、これだけは守ろうと思いました。

  • 今後の外食産業の展望について同じ絵を共有できること
  • トレタの価値を「正しく」認めて、ゴールを共有できること
  • トレタの将来の可能性を信じて、理想の実現に力を貸してくれること
  • 事業の方針について、経営陣の考え方を最大限尊重してくれること

 
要は「信頼して任せて欲しいけれど、だからといって何もしてくれないVCさんは困ります」という実に身勝手な要望です。でもスピード感と責任感を持って事業に当たっていくには、そういうVCさんが絶対に必要なんですよね。そういう方々がいるからこそ「株主さんたちはこんなに信用してくれて任せてくれている上に、こんなに汗もかいてくれているのだから、僕らは絶対にそれに報いるように、全力で結果を出さなきゃいけないんだ」という良いコミットメントを引き出せるのだと思うのですね。これはフェムト磯崎哲也さんが身をもって教えてくれた、実に大切な関係性だと思っています。
 
そして僕らは、今後もそんな形で投資家の方々との前向きな関係性を築いていきたいと思いました。なので、わがままと言われても、それを理解していただけないと感じられたVCさんからの投資はお断りしたこともありました。
 
WiLさんはそんな中で、ずっと一貫して僕らのサービスの価値を認めてくれて、出資の交渉を続けてくれたVCさんでした。トレタの価値を認めた上で、もっとアップサイドを大きくするためにはどうしたらいいんだ?どういう戦略でどういう展開をしていけばいいんだ?というディスカッションの場を設けてくれたのは、WiLさんだけでした。もちろん、経営の自主性や主体性もきちんと認めてくれています。
そういうわけで、トレタを育てていくパートナーとしてWiLさんの力を借りまくって、外食文化を支えるようなサービスを作り上げていきたいと思った次第です。
 
 
【吉田健吾のジョインについて】
増資の交渉とタイミングを合わせるように、素晴らしい出会いがありました。
GMOペパボ常務取締役の吉田健吾です。
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彼がたまたま僕のFacebookの投稿に「いいね!」してくれたのを見逃さず、僕から速攻で友達申請を送り、アポイントをとり、酒をがぶがぶ飲ませて、肉を腹一杯食わせて、無理矢理口説き落としました。ウチ以外にも魅力的な会社から数え切れないほどのオファーがあったであろう中から敢えてトレタを選んでくれたのは、僥倖以外の何ものでもないと思っています。(きっかけを与えてくれたおがさんに深く深く感謝。足向けて寝れません)
 
トレタは、飲食店の現場やそこで働く人たちの気持ちを、誰よりも深く理解している会社を目指しています。そうでなければ、飲食店で最も大切なデータをお預かりする「信頼される会社」になる資格はないと思うからです。
では、飲食店のみなさんからの信用を得るために、我々の会社は、サービスは、どうあるべきなのか?
確かに僕にはこれまで自ら飲食店を経営してきた経験があります。今まではその事実や体験に寄りかかってトレタの価値を作り出してくることができたかもしれませんが、しかしその限られた経験だけでは力不足になる日が、そう遠くないうちに必ずやってきます。
ペパボでレンタルサーバーホスティング事業を育ててきた吉田の経験は、まさにトレタがこれから「信頼されるサービス」としてより大きく成長するために不可欠なものだと考えています。
これまで彼とは何度も話をして、深いところで同じ価値観を共有できるパートナーであることは間違いないと確信しています。これからは同じビジョンや思いを共有し、二人三脚で会社の戦闘力向上を目指していきたいと思います。
 
 
【これからのトレタ】
トレタは現在「予約台帳アプリ」として展開していますが、もとよりそれで終わるつもりはありません。その目指すところを詳しく説明すると「えー、そんな大きいことを考えてたんだ!」と驚かれることが少なくありません。
あまり語りすぎるとマイナスの影響が大きすぎると釘を刺されていますので、あまり多くをここで語ることはできないのですが、僕らはトレタは単なる予約管理ツールにとどまることなく、インフラのようなサービスを志向して育てていきたいと思っています。
幸いなことに、ここまで本当に素晴らしい仲間に恵まれ、お客様に恵まれ、毎日楽しくやりがいのある仕事をさせていただいています。吉田を筆頭に、能力と経験に恵まれた、そして何より人柄のよいメンバーもこれから続々入社が決まっています。(ウチは人柄採用なのです)
ここまで順調にサービスがリリースできて、理想的なチームビルディングができて、またさらに前へ前へと戦いを進めていける資格をもらえたのは、株主の皆さんや内外の素晴らしい仲間たちが陰に日向に経営を支えてきてくれたからでもあると思っています。
WiLという心強い株主と、吉田という素晴らしいパートナーを得て、トレタはまた先に進んでいきたいと思います。
 
これからのトレタに是非ご期待下さい。
素敵な会社と素敵なサービスを作ります!
 
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※トレタでは、まだまだ仲間を絶賛募集中です。引き続き身の丈以上の採用をしていきたいと思っておりますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください!→ info [at] toreta.in