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@hitoshi annex on hatena

@hitoshi annexがはてなに引っ越してきましたよ

X-Pro1愛を語っとく

この記事だけは書かなきゃいけないと、ここ二週間くらいずっと思ってました。というのは、カメラ好きとしては、ここ数年で一番幸せな日々が続いているから。
その理由は、富士フイルムのX-Pro1を購入したからです。これを買う資金を捻出するために、いくつかのカメラとレンズを下取りに出してしまいました。おかげで、ウチのカメラの棚はかなりスッキリした気がします。

ではX-Pro1を買って何がそんなに幸せなのかというと、理由は二つ。

  • 重くて大きい一眼レフ(Canon 5D markII)を持ち運ぶ必要がなくなった
  • 写真を撮る楽しさMAX

これに尽きます。
X-Pro1は「ミラーレス」といわれるカメラのハイエンド機に当たります。これがまた、カメラ好きのツボをぐいぐい刺激するのですね。ということで、このカメラの「何がいいのか」をご紹介したいと思います。


富士フイルム X-Pro1とは
僕は先日まで同じ富士フイルムのX-100というカメラを所有していたのですが、X-Pro1を買うために下取りに出しました。結果から言うと、入れ替えて大正解。こんなカメラを敢えて作った富士フイルムに喝采です。
このカメラは、見た目はまさに昔のレンジファインダーカメラ。昔ながらのライカとか、ああいう系ですね。ぱっと見では、これが最新鋭のデジタルカメラだとは思えないかもしれません。でも中身はすごいんです。

このカメラの特徴はいくつかあるのですが、僕的には

  • 明るい単焦点レンズ(28mm相当・50mm相当・90mm相当)がある、というかそもそもズームレンズが存在しない潔さ
  • フィルムシミュレーションモードで、ポジフィルムやネガフィルムに極めて近い発色が楽しめる
  • ローパスフィルターがないので、驚くほど鮮明な画像が得られる
  • クラシックなレンジファインダー同様の操作性で使いやすい
  • 良くできたファインダーがある(特にEVF)
  • レンジファインダーのくせにマクロが使える

以上が主なポイントでしょうか。

ちまたでは光学ファインダーとEVFの良いとこ取りをした「ハイブリッドビューファインダー」が話題ですが、僕的にはそれは「どうでもいい」と思っています。実際、僕はEVFばかりで、ハイブリッドは全く使ってません(汗)
てか、X-Pro1の本質はそこにはない、と思うんですけどね。


■美しすぎる
で、とにかくこのカメラで撮影した写真を見ると、ほんとに惚れ惚れすることが多いのです。これはレンズとセンサーと画像処理の三つが全て素晴らしいからに他ならないと思うのですが、とにかくこのカメラで撮れる絵を知ってしまうと、他のカメラで写真を撮る気がなくなります。
まるでフィルムのようにコッテリとした奥行きのある発色。とろけるようなボケ。驚くほどの立体感や空気感。そしてキリッと解像したディテール。今まで色んなデジカメを使ってきましたが、これほど美しい絵を吐き出すカメラは見たことありません。
その昔、ライカやContax Gシリーズにポジフィルムを詰めて撮影し、ライトボックスの上でルーペで覗いたときの、あのうっとりする感覚が味わえるのです。デジカメの画って、やはりフィルムに比べるとペラッとした印象を受けるのですが、このカメラはなぜか違うんですね。フィルムのあのコッテリした感じが見事に出ている。色に奥行きがあるんですよ。やはりフィルムメーカーは侮れん。すげえ。
特に、風景と人物に関しては、恐ろしくデキの良い単焦点のレンズとローパスのないセンサーとが相まって、ビックリするような写真が撮れます。
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■AFは全然だめ
ただ残念なことに最新のカメラとは思えないほどオートフォーカスが遅いので、動きの速いものは撮り損ねることが少なくありません。というか、ハッキリ言って使い物になりません。僕も子供の撮影によく使うのですが、フォーカスが見事に合ったときの描写には惚れ惚れするものの、失敗もホントに多いわけです。ただ、写真なんてそもそも「一期一会」というか、偶然の産物みたいな要素があるからこそ楽しいのでありまして。タイミングやフォーカスや露出やフレーミングが見事に合った瞬間にだけ撮れる極上の一枚、ってのは、最新のお利口さんなデジタル一眼レフを使ったときには決して得られない喜びなのです。


■カタチがいい
そしてあのカタチ。一部では「大きすぎる」という意見もあるようですが、いやいや、あの大きさこそがまさにベストなのではないでしょうかね。しっかり両手でホールドできて、使えば使うほど手になじむカタチ。愛着がどんどん増してきます。あれがカバンの中に入っていると思うだけで、ちょっとワクワクする気持ちにすらなれます。
さらに、レンズには絞りリングがあって、本体にシャッタースピードダイヤルがあり、露出補正ダイヤルがある。この実にアナログなインターフェイスがまた素晴らしいのです。僕はデジタル一眼レフを使うようになって10年近いわけですが、ずっと「本体のダイヤルで絞りを調整する」ことに違和感を感じ続けていました。レンズの絞りを調整するのに、なぜ本体なんだよと。全然直感的じゃないじゃんか、と。
そして実際、デジカメでありながらこうしてアナログな操作系を持ったカメラに触れて、改めてこれは素晴らしいと思いました。本当に直感的に操作できる。
最初にコンセプトを見たときには「変な懐古趣味」に見えたX系のカメラですが、いやいや、これは本当に英断だったと思います。


■写真って楽しいんですよ
このカメラを使うようになって、「写真を撮ることの楽しさ」を久々に思い出した気がします。これはここ数年、すっかり忘れていた感覚です。
その昔、アナログカメラを使っていたときには「シャッターを押すことが癒やしになる」みたいな感覚があったのですが、今またデジカメでそれを味わえるようになるとは思いもしませんでした。
おかげでまたフォトブログとかをやりたくなって、ほぼ10年ぶりくらいにまた写真だけのブログをスタートしました。ここまで写真が楽しくなっちゃうカメラってすごいね。
X-Pro1で撮影した写真は、この↓フォトブログでも何枚か見られますのでぜひ。
http://hitoshina.tumblr.com


■物好きにだけ全力でオススメしたい
というわけでX-Pro1、写真の難しさとか楽しさを知りたい方には、ぜひオススメしたいと思います。でも、「簡単に誰でもきれいな写真が撮れるカメラが欲しい!」と考える人は絶対買っちゃいけないと思います。そういう方は、キヤノンやニコンの一眼レフを買ってください。もしX-Pro1を買っても後悔するだけですからね。万が一そうなっても僕は責任とれませんので(^^;)
でも、こういうカメラを使ってみると、写真の奥深さとか楽しさを深く知ることができると思うので、本音では一人でも多くの人に試してもらいたいと思っています。ほんと、写真って楽しいすよ。